韓国ソウルにてMedytox社の注入治療最新セミナーを受講してまいりました

韓国ソウルにてMedytox社の注入治療最新セミナーを受講してまいりました
銀座たるみクリニック院長の上野美律です。
先日、久しぶりに韓国・ソウルの中心部にあるMedytox(メディトックス)社にて、注入治療に関するセミナーを受講してまいりました。
このセミナーは、美容医療界においてレーザー治療を含め高い評価を受けているHyoungMoon Kim(キム・ヒョンムン)先生を中心に開催されているものです。
今回の研修では「ニューラミス」「コアトックス」について学びました
今回の研修では、メディトックス社のヒアルロン酸製剤「ニューラミス」がこの秋にリニューアルされることを受け、新製品の使用方法や、当院でも開業当初より導入しているボツリヌストキシン製剤「コアトックス」の韓国式の活用法について学びました。
リニューアルに伴い、これまでにないバイオスティミュレーターとしても使用可能な新タイプが新たに登場します。その名も「ニューラミス スキンエンハンサー」。当院では、この製品を一足早くトライアル導入しておりますが、扱いやすくバランスの良い製剤という印象を強く受けています。
私はプロファイロとプロファイロ ストラクチュラも勉強させていただいておりますが、韓国では承認されていないため使用できず、メディトックス社以外の会社も含めてぞくぞくとバイオスティミュレーターとして皮内注射で使用するためのヒアルロン酸が発売されています。
日本においては、同ジャンルとしてアラガン社のボライトが数年前に承認されており、世界中でも広く使用されていることから、現時点では最も認知度の高いバイオスティミュレーターの一つといえるかもしれません。ボライトは架橋形成されたヒアルロン酸製剤です。
最近では「プロファイロを参考に開発された」と謳う製剤が複数登場していますが、それらもすべて架橋タイプであり、非架橋であるプロファイロとは明確に性質が異なります。この点については、今回の講義でも再確認できました。プロファイロは非架橋である点こそが、その独自性の核であり、ほかの製剤とは細胞への作用メカニズムが異なります。よって、「プロファイロ」とそれ以外の製剤は、全く異なる治療コンセプトであるという前提で使い分ける必要があります。また、架橋された製剤は持続性が高く、立ち上がりも良好なため、額や深い首のシワの治療などでは有効な選択肢になり得ます。ただし、ボライトをはじめとする一部製剤では皮内注射時にボコつきが出やすいという難点も指摘されてきました。
今回試用したニューラミス スキンエンハンサーは、わずかに架橋が施されているものの、ボライトと比べて拡散性が高く、額や首の治療にも自然に馴染みやすい印象でした。
「架橋=ボコつきやすい」という懸念を払拭してくれる、非常に扱いやすい製品だと感じています。現時点ではトライアル使用の段階ですが、今後さらに使用方法や適応部位、希釈濃度などを含めて研究・検証を重ねてまいります。
なお、コアトックスの講義内容については、次回の記事で詳しくお伝えいたします。
最後に補⾜として、キム先⽣はニューラミス スキンエンハンサーをはじめとする、リニューアル後のヒアルロン酸注入材を PRP などの再⽣医療製剤と併⽤しやすい形で開発されたとのことです。
私もニューラミス スキンエンハンサーと、メディトックス社のメソセラピー製剤「ニューラダーム」と混合して注⼊を試みておりましたが、講義後にキム先生ご本人にもその適合性について確認し、「問題ない」とのお墨付きをいただきました。今後希釈濃度など、研究していこうと思います。
上野 美律
銀座たるみクリニック院長
銀座たるみクリニック
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