ODORワキガ・多汗症について

ワキガ・多汗症の原因・治療方法

汗の量や臭いは自分では気づきにくいものですが、生活に困っているなら治療を検討してみましょう。
汗は体温調節に大切な機能ですが、発汗に関係する体質が原因で多汗症やワキガになります。
もし家族に同じ悩みを持つ人がいれば要注意です。
特に思春期の性ホルモンが活発に働き始める時期に発症し、人間関係でも大きな影響を及ぼします。
症状と原因について知識を深め、基本的な治療やスキンケアの見直しもしていきましょう。

こんなお悩みはありませんか?

  • 夏になるとニオイが気になって人とうまく話せない
  • 緊張すると汗びっしょりになるのがイヤ
  • 手汗がひどくて人と手を繋げない
  • 脇に汗ジミができて恥ずかしい
  • スソワキガのせいで性生活に悩んでいる

ワキガ・多汗症の原因・メカニズム

人の体は気温が高いときやスポーツをしたときに、上がった体温を下げるために発汗しています。汗をかくのは汗腺ですが、自律神経が汗の量をコントロールしています。生活していて困るくらいの大量の汗をかくのであれば、「多汗症」の可能性があります。また、汗の量が多いとそれに比例してニオイもきつくなる傾向です。特にアポクリン汗腺は汗そのものに独特のニオイがあり、栄養も豊富に含まれています。その汗をエサにして細菌が増殖し「ワキガ」のニオイを発生させているのです。

原因①
アポクリン汗腺の数が多い

汗腺はエクリン腺とアポクリン腺の2種類があって、思春期になるとニオイのある汗を各アポクリン汗腺が発達してきます。アポクリン汗腺はフェロモンの働きをしていて、人それぞれ特有のにおいを持っています。ワキガの人はアポクリン汗腺が多いと言われています。

原因②
自律神経がうまく働いていない

発汗の機能をコントロールするのは自律神経です。しかし、甲状腺の病気や脳腫瘍などを持っていると汗の量をうまくコントロールできなくなります。

原因③
ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスは身体のさまざまな機能に影響を及ぼします。自立神経もホルモンのバランスが崩れるとうまくいきません。さらに、性ホルモンの働きが活発になる思春期にはアポクリン汗腺の働きも活発になって汗の量が増えます。

原因④
細菌の増殖

アポクリン汗腺から分泌された汗にはタンパク質などの栄養がたっぷり含まれているので、汗をかいたまま放置していると体の常在菌が急激に繁殖して腐敗臭を発生させます。

原因⑤
遺伝

ワキガや多汗症は体質です。家族の中にも同じ症状で悩んでいる(いた)人がいる可能性が高いです。

ワキガ・多汗症のできやすい部位


手のひら、足の裏
頭部、耳
乳輪やおへその周り
デリケートゾーン

ワキガ・多汗症を予防し、
悪化させないためには?

自分で汗をかく量をコントロールすることはできませんが、外食の際に汗をかきにくいメニューやニオイが発生しにくい衣類の選び方など、日常生活を工夫することで汗の量やニオイの発生を多少は抑えることができます。

予防方法①:刺激の少ない食事

キムチやチリソースなど辛み成分の入ったものは発汗を促す作用があります。一般的にスパイスと呼ばれるものは外食の際には控えて家で食べるようにしましょう。

予防方法②:ムレにくい素材選び

アクリルやポリエステルといった化成繊維は汗を吸収しない上に熱がこもって蒸れやすいので、細菌の発生しやすい環境にピッタリ。綿や絹などの自然素材は吸湿性も通気性も良いので蒸れにくく、ニオイを抑えることができます。

予防方法③:清潔に保つ

汗をかいたらできればシャワーで流したいところですが、汗をかいた衣類を着替えることで代わりになります。下着やソックスなどは常に替えを用意して、トイレなどのタイミングで着替えるようにしておくと安心です。また、汗わきパットなどを使って常汗を取り除けるようにしておくといいでしょう。

ワキガ・多汗症に有効な治療方法

ワキガ・多汗症の治療法の一覧・比較

右にスクロールすると各項目を比較できます。

効果的な部位 持続時間 痛み ダウンタイム 施術時間
ボトックス注射 脇、手 2~3か月 内出血や赤みがでることがありますが、1~2週間で焼失していきます。 基本的にダウンタイムはほとんどありません。内出血や赤みがでることがありますが、1~2週間で焼失していきます。針の傷も2~3日で消失します。 10分程度

※効果や痛みの感じ方、持続期間には個人差があります。

ワキガ・多汗症の注意点

ワキガや多汗症治療には効果の感じ方が人によって差があります。そこで、治療を続けながらセルフケアを平行して行うことでより治療効果が実感できるようなります。ストレスをためないようにすることや制汗剤の使い方などにも目を向けてみましょう。

注意点①
ストレスとの付き合い方

実は汗を大量にかくのは精神的なものも大きく関係しています。仕事で大きなプロジェクトを担っている、会議で自分の企画を発表するなどでプレッシャーになって汗がひどくなることがあります。できるだけストレスを発散させたり避けるように生活するといいでしょう。

注意点②
制汗剤の使い方

制汗剤などを使ってニオイケアをするのはいいのですが、香りによっては変なニオイになることも。また、ニオイを気にして頻回に使用すると肌がかぶれることがあります。香りでごまかすのではなく、殺菌効果のある成分を配合したものや汗をふき取るシートなど選ぶといいでしょう。

注意点③
わき毛

汗腺は毛穴の奥にあり、ワキガの人は脇のムダ毛が多いことが分かっています。ワキガが多いと汗や皮脂の量も多く、清潔に洗い落ちすのが難しくなります。また、蒸れやすくて細菌が増えやすくなります。。ワキ脱毛をするとニオイが少なくなったと感じる人もいるので、ムダ毛処理をしてみるのもいいでしょう。

ワキガ・多汗症についてよくある質問

自分でできるワキ汗対策はありますか?
ワキ汗などは精神的な影響もありますが、食事のとり方や制汗剤の使用などでケアすることができます。
手汗がひどいのですが、ボトックスはできますか?
手のひらにもボトックスを注入して汗を減らす治療ができます。汗の量をみながら定期的に注入することで、汗が出ない状態をキープできます。
ボトックスはどういう人に向いていますか?
ボトックス治療のメリットは切らないで簡単にできることです。レーザーや手術よりもダウンタイムが短く、汗止めの効果はしっかり感じられます。仕事が休めない方や、痛みや傷に不安がある方、夏場だけ汗が気になる方にも向いています。

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