POTENZA(ポテンツァ)の肝斑治療について

銀座たるみクリニック院長の上野美律です。
本日のテーマはPOTENZA(ポテンツァ)について。すっかり美容医療の世界でお馴染みになったポテンツァ。
当院で導入している機器は、現在、レーザー機器を含まず、タイトニングのための医療機器を用いた治療を行っています。そのため、老人性色素斑、脂漏性角化症など、いわゆる「しみ」の治療に関しては内服と外用療法でできる範囲を行っています。
肝斑に対しての治療も同様ですが、肝斑に関しては、レーザーとは異なる作用機序を持つPOTENZAを使用することも可能です。
当院での肝斑治療①
まず、内服と外用療法からスタートします。トラネキサム酸とビタミンCの内服を継続することで、治療のベースとなります。外用療法はハイドロキノンとトレチノインの軟膏を使用することが最も一般的です。
最近はアレルギー反応が出にくく、刺激が少ない方法を希望される患者さまが増えております。当院で採用しているクリニック専売品のホームケア製品は、高機能なブランドが充実しており、化粧品扱いにはなっておりますが、外用療法として扱うことができます。
しみと肝斑に関しては、こうじ酸高配合のコジブライトと、システアミン配合のαサイエンスのスキンケアラインを採用しています。どちらもしっかり3か月以上使用することで、かなり効果的であることが確認できています。
当院での肝斑治療②
次に、POTENZAで行うニードルRFです。一定のダウンタイムがある治療ですが、皮膚のタイトニングだけでなく、肝斑の治療方法の1つとして見直されています。
表皮基底膜を健康にし、刺激に強い肌に回復させることと、肝斑の栄養血管を治療することで、微弱炎症を抑制するためです。
レーザー治療で行うようなメラニン色素の破壊効果はありませんが、皮膚のターンオーバーも促進されるため、肝斑以外の皮膚の質感も改善して、肌のキメ、くすみの改善など、全体的な印象も改善するのは大変嬉しい変化だと思います。1回の治療で済むということはないのは、レーザーによる治療と同様です。
また、肝斑は様々な方法を同時にかぶせることで、効果をより明確に出す必要があります。
また、POTENZAは、様々な肌の症状にあわせた設定を使い分けて治療をしますので、治療の目的に応じて、ダウンタイムの強弱もことなります。
肝斑治療の際は、強い炎症を与えてしまうと、炎症後色素沈着を起こしやすく肝斑の改善が見込めなくなるため、ニードルRFの一般的な治療方法よりも控えめな設定で行う必要がある分、ダウンタイムがほとんどありませんし、表面麻酔を行えば、治療中の痛みもかなり弱い治療です。それもうれしいポイントだと思います。
少しでも早くダウンタイムを解消したい方は、治療直後と、当日夜に鎮静用のフェイスマスクを使用されるとより良いと思います。
最後に
肝斑の治療に関しては、長期の取り組みになる場合も多いです。しかし、根気強く治療を続ければ確実に改善していくお悩みの一つです。
諦めていたシミも少しずつ薄くなっていくことを実感できると、メークする時間も楽しくなります。
毎日見る自分のお顔を、ポジティブな気持ちで見ていけるように、当院では引き続き患者さまの気持ちに寄り添いながら、エビデンスある治療を心がけてまいります。
上野 美律
銀座たるみクリニック院長
銀座たるみクリニック
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