HILOWAVE(ヒローウェーブ)導入しました
銀座たるみクリニック院長の上野美律です。2025年も師走を迎え、いよいよ今年の大詰めとなりましたね。
年の瀬間近ではありますが、導入するかどうか吟味していた、ハイブリッドヒアルロン酸のひとつ、HILOWAVE(ヒローウェーブ)を採用いたしました。
これまでのヒアルロン酸と何が違うの?

当院でプロファイロ、プロファイロストラクトゥラというヨーロッパ製のハイブリッド型ヒアルロン酸をすでに採用しております。イタリアのIBSA社製のプロファイロは一切の架橋ヒアルロン酸を含まないため、昨今問題になりつつある、架橋ヒアルロン酸に対してのアレルギー反応がある患者様でも使用できるというメリットが大きい製材です。
ストラクトゥラも一架橋ヒアルロン酸を含みませんが、プロファイロとHILOWAVEよりも大きめの分子量がメインとなる製材です。アレルギーリスクがほぼなく、肌質の改善も可能な次世代ヒアルロン酸として、当院でも大変人気です。
HILOWAVEはプロファイロから着想して開発された製材になります。半年以上前に一度、HILOWAVEを使用してみたのですが、若くて肌トラブルが少ない方にモニター治療をお願いしました。そのせいか「プロファイロを導入している当院としては特に必要ないかな」という結論に至る程度の感触でした。
しかし、モデルとなってくださった患者様からは、「見た目の変化の実感はあまりないが、本当に肌の調子がよくて乾燥しません。」と注入後2週間経過したころにご報告があり、この製材の可能性を感じました。
わずかに架橋ヒアルロン酸も含まれるHILOWAVEは、アレルギーリスクがない患者様でしたら、むしろ効果の持続性を期待できますし(非架橋ヒアルロン酸より分解が遅いため)、注入部位をふっくらと見せるには良い方向に働くだろうと考えていました。
そして11月に参加した韓国の学会 iCLAS in Seoul 2025にて、韓国の先生の発表を聞いて、仕上がりと製材特性に納得して導入を決意しました。プロファイロと同様に、皮内注射(手打ちメソセラピー)としても使用できますし、薄いところに使用するヒアルロン酸皮膚充填材としても使用できるので、使用方法に関してはほぼ同等です。
ヒアルロン酸の使い分け
プロファイロとHILOWAVEの使い分けですが、プロファイロの方が、注入直後から皮膚内にしっかりと拡散していくため、「肌つや」「乾燥の改善」「あかみ、くすみなど色むら」というような、肌質の悩みのほうがメインで少し肌をふっくらさせたい、という方にはプロファイロの方が向いているかなと思いました。
「小じわとか、浅い凹凸が気になるけど、肌つやとかも良くなったらいいな」「肌のムラ、というよりもテクスチャーがメインで肌質改善も起こるといいな」という方にはHILOWAVEのほうが優先度が高いかと思います。
お顔全体の肌育注射にも使えるし、口周りのしわなど薄い組織のところも仕上がりが良いと思います。
まとめ/ヒアルロン酸について思う事
本当に、この数年、ハイブリッドヒアルロン酸が大変注目されているなぁと実感しています。ヒアルロン酸のもつ薬理作用が解明しつつあり、ただ皴を埋めることだけを考えた注入をする時代が終わりつつありますね。
肌組織をいかに加齢から守るか、整容的に整えながらアンチエイジングも叶う製材が今後も出てくるのかなと考えると、まだまだ美容も面白くなるな、とワクワクしますね。
今後も新しい技術や知見を吸収して、常にベストな治療の選択ができるように、まだまだ頑張っていきたいと思います。

上野 美律
銀座たるみクリニック院長
銀座たるみクリニック
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