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1）介護をしながらの診療２年目に突入

介護と看護のために、休診日も増えてしまい、ご予約が取りにくく、患者様にご迷惑をおかけしました。
皆様のご協力により、円滑な外来診療を行えて、本当に感謝しております。
また、患者様からのお声掛けで、本当に励まされました。ありがとうございます。

2）学会活動を活発に行えました

今年は５講演行うことができました。そのうちの一つは、学会からの招待講演、２つが英語での講演、２つは日本語での講演でした。

当院は、私一人ですべて運営しているため、患者数を大量に確保することはできない施設です。そのため、開業したときに、「もう講演活動は、依頼なんて来ないだろうな。」とあきらめて、診療に集中して、参加できる勉強会には積極的に参加させていただき、患者様に還元していました。
そのような小規模の診療所に講演の機会をいただけるなんて、と本当に感慨深い気持ちになりました。開業以来の、夢が大きくかなった１年でした。

忙しかったけど、自分にとっても多大な学びの機会をいただき、本当によかった。さらにいい治療を提供して、２０２５年も患者様に還元していきます。

3）そのほか総評

わたしにとっては、学会も、介護も休診日を取らないとならない活動でした。そのため、診療日に限りが出てしまいましたが、その限られた時間でなるべく多くの診療を行えるように工夫をした１年でした。

社会的には、「直美」という、初期研修後すぐに美容医療に参入してしまう若い先生方の現象がクローズアップされて、医療全体のシステムについて考えさせられたと思います。そして、この数日ニュースにもとりあげられましたが、解剖実習への取り組みから、医師として仁、徳、倫理観を医師全体が見直すきっかけになる出来事も起こりました。

どちらも、「美容の医者は、たいしたことなく、未熟でも多く稼いで、楽をして働ける」という誤った印象を非医療従事者の方に与えることになりましたが、実際はそんなことはありません。

早くに教育機関から抜けて、正規のキャリアパスを積まないことは、早くに好きな業務につけるというメリットもありますが、デメリットは医師人生を辞めるまで付きまとうことを肝に銘じないといけません。

私もその上の世代の重鎮の先生方と一緒に、今よりもっと美容医療への偏見が強い時代に、多くの犠牲と努力を積み重ねて、より良い医療、クリーンな診療や経営を継続、蓄積してきました。その数十年間にわたる、多くの先人の苦労の末、やっとこの10年で、正式な医学会もできてきて、美容医療の学問的な素地が出来上がったのが、日本の美容医療です。

その歴史と同時進行で、医師のキャリアを26年間積み上げたことに、私はすべての患者様、ご指導くださった先人ドクター、学会、医療機器メーカー、製薬会社様に感謝しつつ、毎日ベストな結果を出すために努力をしています。

美容医療は、楽では決してありません。毛穴１つにこだわって治療を組み立てる学問です。それくらい慎重に治療をしないと、患者さまに認めてもらえない医療なのです。
多くの方々に、より良い方向性の美容医療が届くように、2025年以降も努力していこうと思っています。

4）2025年の計画

2025年もご指名いただければ、学会発表に積極的に参加させていただく予定です。
プライベートでは、介護関係の情報発信を始めていこうと思います。１年半前、急にパートナーが完全介護の状態になったときに、正しい情報にたどり着くまでにとても多くの時間がかかりました。今後、彼と同様の状態の患者様に貢献できるような活動をしていきたいと思っています。

診療は、引き続き、着々といい治療を心がけます。新しい知識を収集することを怠らず、少しでも前進できるような自分でいます。そのためにかかわってくださるみなさんに感謝をしています。

趣味で行っていることも、少しずつ形にしたいです。それも別途情報発信をはじめたいのですが、なかなか時間をデザインできなく、こちらは余裕があれば行います。

それでは、本当に１年ありがとうございました。
良い年をお迎えください。

２０２４年１２月２９日
院長　上野美律