BLOGクリニックブログ

20%に宿る美意識

韓国でNUVIJUの韓国の説明会の様子

銀座たるみクリニック院長の上野美律です。
ゴールデンウイークが過ぎ、平常運転の日々が始まりました。朝晩は涼しく、初夏を感じられて気持ちもすっきりしますね。日中はすでにかなり照りつける太陽を感じるので、慌てて日焼け対策を強化しました。
趣味で写真を撮っているため、撮影をしていると、かなり日差しの強さを感じる季節です。
そういう季節だからこそ、新緑のみずみずしさや生命力を強く感じ、ファインダー越しに四季を満喫しています。

脳科学から見た「美しさ」の講演

先日、脂肪溶解注射「NUVIJU」の韓国での承認取得に関する講演会に参加した際、脳科学者の先生による特別講演を聞く機会がありました。





今回の講演会では、美容皮膚科医による演題だけでなく、「脳科学から見た美しさ」というテーマの特別講演も行われていました。
私が普段考えている「大人の美しさ」や「個性を消さない美しさ」について、素晴らしい言語化がなされており、大変感銘を受けました。さらに、自分自身の治療デザインについても、考えがより深まったように思います。本当に素晴らしい講演で、食い入るように聞き入ってしまいました。

開業してしまうと、基礎医学についての講義を聞く機会はほとんどなくなります。
その意味でも、このような機会は大変貴重であり、本当にこの場を提供してくださったメディトックス社には感謝しております。

長年にわたり、ボツリヌストキシンやヒアルロン酸皮膚充填材の製造会社として美容医療業界をリードし、今や世界的なメジャープレイヤーとなったメディトックス社。
今回の承認取得によって、それらとは全く異なる薬剤においても高い開発力を持っていることが示され、医療機器・医薬品メーカーとして堅実に成長している企業なのだと、改めて信頼感を持った1日でもありました。

「美しさ」は人によって違う

講演では、「人間はどのように美しさを実感するのか?」ということが、脳科学の視点から語られていました。黄金比も、ある程度は普遍的に通用する概念としてベースラインにはなるものの、人それぞれの人生経験が“美しさの基準”を形成するため、非常に多くの要素が「美」の定義に関わっている、というお話でした。

肌の色や質感など、いわゆる皮膚科的に重視される条件ももちろんあります。
しかし、人は顔や外見だけではなく、さまざまな要素を含めて「美しい」と感じていることについて、詳細に学ぶことができました。

人それぞれ、「楽しかった」「幸せだった」と感じた記憶に結びつく要素を持つものを、“美しい”と感じる一因になるという話を聞き、人間とはなんて情緒的なのだろう、と驚きました。
ということは、「美しさ」の感覚は百人百様なのではないか、と考えたわけです。
「美しさの定義は一つではない」という、当たり前のようで忘れがちなことを、改めて再認識しました。

医師の考える美しさと、患者様が考える美しさ

そう考えると、医師が「標準的に美しい」と考えるものと、患者様自身が思う「美しさ」は、細かい部分において必ず異なっている、と考えたほうが自然なのかもしれません。
だからこそ、カウンセリングが大切なのだと思います。

できる限り、患者様の内面や生活背景まで考慮したご提案ができることで、治療の精度はさらに上がっていく。
今回の講演は、そのことを裏付ける内容でもありました。

「20%良くなった自分」を人は“自然”と感じる

そして、今回もっとも驚いたのは、「人間は、現在の自分の外見より20%程度良くなった状態を、“今の自分”として認識する」という研究結果でした。

自分の写真を約20%改善した加工画像を見せると、多くの人が、その加工後の写真を「加工していない現在の自分」と選択するそうです。

これは、私自身が治療を行う際、どうしても言語化できなかった“感覚的なさじ加減”を反映しているように感じました。
私はこれを、自分の中で「みのりの20%セオリー」として、今後の治療方針の中でも意識していきたいと思っています。

「少し良く」が、一番難しい

当院にお越しになる患者様の多くは、ニキビ跡治療を除けば、
「別人のように、いかにも何かをした顔にはなりたくない」
「今より少しだけ改善したい」
「少し良い自分でいられる時間を、なるべく長く維持したい」
というお気持ちを持たれています。

この“少し良く”という絶妙なバランスが、「20%」という数字の中に込められているのだと、はっとさせられました。
だからこそ、医師側には、非常に繊細なさじ加減で治療を組み立てる思考が求められるのだと思います。

20%の中に、美学が込められる。
20%の中に、医師としての哲学が反映される。
そのことを、改めて学ばせていただきました。

写真と美容医療に共通するもの


花の写真


趣味として再開した写真撮影でも、絞りや露出、シャッタースピードによって、カメラ内部に取り込まれる光の量が微妙に変化し、写真の「色味=光と影」の表現が大きく変わります。

その繊細な違いが面白くて、また写真を始めたのですが、調整を繰り返す中で、細部を観察する力が鍛えられているようにも感じています。

自分自身の選美眼を磨くトレーニングとして、これからも日々「見る」ということを意識して過ごしていきたいと思います。



上野美律

上野 美律
銀座たるみクリニック院長

銀座たるみクリニック
URL : https://tarumiclinic.com/
instagram : https://www.instagram.com/g.tarumi/
電話受付 : 03-6264-1850
平日 10:00~18:00 土曜日 10:00~15:00
(休診日も上記日程はお電話つながります^^)

ブログカテゴリー

©銀座たるみクリニック(美容皮膚科) ALL RIGHT RESERVED.