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アイリフトとショッピングリフトとは

当院でご案内している「アイリフト」という治療は、ショッピングリフトの一種です。

ショッピングリフトとは、ボツリヌストキシン治療などでよく使われる極細の針に、これまた極細の吸収糸が入っているものです。
ある程度の本数を入れることで皮膚と浅い脂肪層を引き締めるタイトニングの治療として20年くらい前から行われている治療です。

いわゆる皆さんが考える糸リフトのように太い糸で引っ張る効果とは違い、吊り上がるような顔貌の変化は起こりません。
引き締まるような感じです。
ごく自然にたるみを改善したい方、もしくは糸リフトは勇気が出ない、という方が施術にいらっしゃっております。

また、数か月かけてコラーゲンが生成され、組織自体が引き締まります。
そのため、皮膚のアンチエイジング治療と捉えている患者様もおられます。

しかしデメリットとしては、極細とはいえ針を多く使うため針刺しによる内出血が見られることも多く、ダウンタイムが出る治療です。
ある程度メイクで隠せますが、大事なご予定の直前に行うのは向いていません。

アイリフトは、下瞼に使用できるように鈍針カニューレに糸が入っています。
まぶたは通常のとがった針のショッピングリフトを入れると、大きな内出血が必発です。
そのため、とがっていない針であるカニューレ針に入っているアイリフトのほうが、内出血ゼロとは言いませんが、ボトックス治療くらいの内出血で済む場合が多く、治療のハードルが下がると思います。

糸はこんな感じになっています。
針先が通常の針とは違い、丸まっているのですが、小さいものなので写真だと分かりにくいかもしれません。

まぶたにこのような溶ける糸を使う理由は、いわゆるコラーゲンブースターの役目です。
ベビーコラーゲンやエランセ、PRP注入で従来行っていました。
最近だとスネコスなどのメソセラピー製剤もあります。
こういった製剤や糸が周辺組織や真皮のコラーゲン再生を促し、数か月かけて皮膚や皮下組織の弾力、ハリを取り戻す治療です。

20年前は、頬全体に60本から100本くらいのショッピングリフトを入れる治療をメインに行っておりましたが、最近は、法令線やマリオネットラインの周辺だけ、フェイスラインだけ、もしくは、ほほ骨の上だけなど部分的な補助治療として20本くらい使用する、いわゆる「プチ・ショッピングリフト」を希望される方も増えてきていますね。

特にマリオネットラインや法令線は、ヒアルロン酸注入と組み合わせると、補完的な治療になっていいんじゃないかなと思います。

そういう少ない本数で行う場合は、こちらのアイリフトの糸を応用して下まぶた以外にも使用しています。
とがっていない針に入っているメリットは下瞼以外に使用するときも結構大きいんじゃないかなと思い、今積極的に頬にも使用しています。

鈍針は、大きく血管や組織を傷つけずに挿入できるので、従来のショッピングリフトでは出血やリスクを考えて挿入したくなかった少し深めのレイヤーにも入れられるんですよね。
ですので、通常の鋭針しかなかったときは、「10本とか20本じゃ、ホントに何も変わらないくらいの変化しかないと思うよ。」とお話ししていたのですが、従来のタイプよりは、組織をサポートしやすいと感じています。

20本以下の本数で行う場合は、アイリフトのご料金を頂ければ、頬へのショッピングリフトの治療をアイリフトの糸で行うことも可能です。

鈍新ショッピングリフト＝プチショッピングリフトは、注入治療とはまた違ったポイント治療として、うまく取り入れるといいサポートをしてくれると感じています。

直後から大きな効果を出るような大きな手術の代わりにはなりませんが、美容皮膚科の機器による治療だけでは物足りないなぁという方には、試してみる価値があると思います。

お勧めの組み合わせは

などが相性が良いかなと思います。