BLOGクリニックブログ

HIFUでの照射条件による脂肪の増加と減少

HIFUは脂肪層のタイトニング、たるみ治療でのみ今までは使用されてきましたね。
今回はジェイシスメディカルのHIFU機器に限っての実験論文データとなりますが、脂肪増殖させるパラメータが発見されたそうです。こちらの実験論文はインパクトファクターが高い、有用な論文としてアクセプトされたそうです。

すごい時代が来ましたよね。幹細胞の研究が様々な分野で進み、データ化できるだけ科学の発展が進んだことで今までわからなかったことがわかってきたんだなと思いました。

今後、この実験データを元に、ジェイシスのHIFUを用いて脂肪層の厚みをコントロールするためのパラメーターが提示されると思われます。
めちゃくちゃ楽しみ！

それと同時に、今まで「他院でHIFU受けたんだけど、全然効果がなかった、、、」という患者様の声を聞くことも度々ありました。
おそらく９割以上は看護師さん施術がメインのため、安全性を重視して適切な出力が使われてないからだと思います。

しかしもしかしたら中には、たまたま脂肪が減らないパラメーターになっていたりしてたのかなぁ？と疑問に思ったりしました。
今後、きちんと脂肪増殖系のパラメーターが固まって発表されたときに、自分の経験と照らし合わせて学んでみようと思いました。

今までは、脂肪層が厚めの人にはHIFUをおすすめし、脂肪が薄い方や皮膚のリジュビネーションにも同時に働きかけたい人には、POTENZA　ダイヤモンドチップをおすすめしてきました。

今後は、同じ人の顔でも部分的に脂肪が厚いところも薄いところもあるので、すべての人のフェイスラインを創造する、そういった治療ができるようになりそうです。
私は臨床医なので、患者様の治療結果を出すことが仕事。今度もHIFU職人として研鑽していきます！

今現在までHIFUを１０年以上、日本でメジャーな機種を使って治療を継続してきました。
開業してからの３年間はジェイシスのHIFUである、ウルトラセルQ-Plusを採用して、メインで使用しています。
この３年で、多くの患者様に自分で施術するので、ダイレクトに患者様の変化を見ながら、基本のパラメーターを組み立て、患者様ごとに照射の条件を加減していました。
安全で痛くなく、最大限の治療結果を出すようにするためです。

経験的に自分の中での照準としている出力設定ができてきたのですが、臨床で私が感じている効果がデータ的にも適切だったと言うことが今回の発表で確認できたのが、収穫でした。

私は研究医ではないので、論文発表の機会はほとんどありません。
しかし臨床医としてこういった研究発表を聞くことで、今までの自分の治療を見る目と治療の組み立ての考え方の方向性が正しいか、軌道修正が必要かをチェックしています。
そのため、ある程度学会に出席して最新情報を学ぶことも大事な仕事だなと思います。

今回のHIFUに関しての答え合わせは間違った方向ではなかったということで、今後も安全に快適で効果が高い治療を提供します。