BLOGクリニックブログ

ショッピングスレッドとは

ショッピングスレッドは、コグ（トゲトゲ）がついていない、細い糸を多数入れるスレッド治療です。20年前からある治療ですが、これも今年始めくらいから、リバイバルしている気がします。

ショッピングスレッドは、コグスレッドのように、ひっぱりあげないので、「効果はない！」と当時は評価され、次第に下火になりました。

しかし、実際に技術の向上や研究が進みだし、「どのように挿入するか」「本数をどうするか」など、治療デザインを微調整することによって、それなりに効果が直後から出る治療になって、いわゆる「コストパフォーマンスの良いたるみ治療」としてその地位が確立され、今日の静かなブームへと繋がっています。

再評価されたショッピングスレッド

20年経過して、ショッピングスレッドの効果を最大限にするため、私が治療する際に意識していることは以下になります。

1）どの部位に
2）どのレイヤー（深さ）に
3）どの長さ、構造のスレッドを
4）何本入れるか

という要素を患者様のご要望に応じて調整して、治療を組み立てます。
必要な本数は、モノスレッドだけでほほ全体の治療をしっかり行うなら、100本あれば、治療の微調整が行いやすいです。

フェイスライン（ほほ骨からした）でしたら、60本～(最低でも40本必要)、
ほほ骨上のみでしたら、20本～40本

が目安かなと思います。
また、スレッドリフトは医療HIFU、ダイヤモンドチップ、コグスレッドとの同日併用治療も相性がいい治療です。

ユアン社のスレッドについて

ユアン社のリニューモノスレッドは針が柔らかめでしなるため、挿入にコツがいります。
無理やり押し込むような方法ではかえって挿入しにくいため、丁寧な治療に自然となります。その分、患者様の組織にもソフトに挿入されますので、若干痛みが緩和されるのがいいところだと思います。

モノスレッド自体は、糸がもともと細い分、どのブランドを使っても糸自体の差が出にくく、効果には差がないといわれることが多い治療ではあります。

しかし、リニューモノスレッドは痛みと内出血のコントロールがしやすくなるので、患者様のダウンタイムも軽減して、メリットがはっきりしている針だと感じます。

理想のフェイスライン・お肌を手に入れるために

最近は、Minori式スレッドメソッドをいろいろと論理的に構築できるよう、あれこれ考えています。自然な美しさを実現するためには、いろんな手段が選べたほうが、より理想に近づきますよね。

本当は、Minori式アンチエイジングは、スレッドだけではなくお肌の手入れから始まるのが皮膚科の真骨頂だと思っていますので、今後そんな話もご紹介できれます。

銀座たるみクリニック　院長　上野美律