GALDERMA(ガルデルマ)社 レスチレン製材の講演会に行ってきました
皆様こんにちは、銀座たるみクリニック院長の上野美律です。
春になり、学会や講演会が盛んになってきました。先日はガルデルマ社のヒアルロン酸皮膚充填材のレスチレンリド、レスチレンリフトに関しての講演会に参加してきましたので備忘録として所感を述べたいと思います。
「レスチレン」は、2000年頃から日本にも個人輸入で取り扱われており、私が医者になって初めて使ったヒアルロン酸製材もレスチレンでした。
というよりも、当初は、このレスチレンシリーズしか日本では流通してなかったのです。
そういう意味でも、いま現在、日本市場のメジャープレーヤーになっているアラガン社のジュビダームシリーズよりもレスチレンは歴史のある製材なのです。
私は3年弱、注入指導医としてアラガン社の社員でもあったため、アラガン社の製材をメインに使用してきました。
しかし今年になり、ガルデルマ社の販売方針が良い形で変わり、日本でも教育に力を入れていくことになったようです。これにより、アラガン社以外のヒアルロン酸製材も学術情報が行き届くようになり、治療する医師も選択肢が広がる時代が到来すると思います。
レスチレンシリーズの特徴は、ジュビダームシリーズより硬さがあり、高さがしっかり保たれます。
そのため、ふっくらしすぎるのはいや、という方、すっきりシャープに見せたい方には良い製材です。
個人的には、レスチレンに近い注入の仕上がりになる製材を長年、他社製材で補ってきたのですが、今年、ガルデルマ社の体制の改変により購入しやすくなりそうなので、10年ぶりに採用することにしました。
私の中では、アレルギーの原因として主であるBDDE(架橋形成剤)の残留率に関して、この両者に限らず、近年新しく作られている他社製材はほぼゼロに近いことを開示している製材が多く、日本で承認が取得されていないだけで、グローバルレベルで見たら品質が良い製品は世界には多く有る、ということも知っています。
そのため、製材の特性、情報をしっかりと開示していただいたことがある製品を中心に使用するようにしております。
話は戻りまして、今回参加した講演会では「注入法」と、「解剖学」が中心の講演会でした。
また、ガルデルマ社の提唱する注入アセスメントの方向性は、過剰な投与を避け、適材適所を目指していたことが、好印象でした。患者様の安全性に関わるため、安全な施術に対してのプライオリティの高さも感じました。
自分が日常行っている注入方法、注入アセスメント、針、カニューレの選択は、ガルデルマが現状勧めている方法にほぼ同様なことが今回わかり、自分の注入方法の選択に関しても同様の方向に成長できているな、と少し安心できました。
ご講演のDr.Cotofanaの解剖の動画もとても美しく、目視しやすくて感動しました。
これだけわかりやすければ、海外の解剖学習ツアーに参加しなくても、オンライン教材で勉強したほうがわかりやすいかもと思ってしまいました。素晴らしかったです。
医療に学びの終わりはありません。今後もしっかりとリスキリングしていこうと思います。
銀座たるみクリニック
院長 上野美律
上野 美律
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