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メソセラピーを充実させます

当院も開業3年目になり、少しずつ、治療項目を広げてまいりました。
医師一人、スタッフ0人の完全プライベート、かつオーダーメイド治療を実現できる当院にふさわしい治療、となると厳選しないといけません。

そのため、当院で採用になっている治療は、治療費は激安にはできないけど、エビデンスに裏打ちされており、確実な効果を見込める治療を採用しています。

POTENZA(ポテンツァ)と組み合わせる薬剤としてMaCoomやエクソソームを使用した治療は、その中でも当院に向いている治療だと思っています。
患者様の症状に合わせて、機器の使い方を変えて調整したり、薬剤を検討することができるので、多くの人に合わせた治療を組み立てられると考えています。

そしてまた来月から新しい治療を導入します。
私が長年取り組んできた注射治療の1種と考えて、メソセラピー(手打ちの水光注射)にもしっかりと取り組んでいくことにしました。

メソセラピーは、もう20年以上前からある治療ですが、薬理学が進歩した今だからこそ効果もしっかり出せる薬剤が出そろってきて、やっと治療の土俵に上がってきたというふうに思います。
そのため、当院のマーケティングの会議でも1年くらい前から議題にはしてきたのですが、非医療従事者の方に、今後の治療の可能性や方向性をお話ししてもなかなか伝わらなかったのが歯がゆかったです。

なぜなら今までは、水光注射など薬剤を使用する治療は、医師がしっかり携わるクリニックが少なく使用される薬剤も限られていた分、効果も治療費も抑えめ、というもの主流でした。
そういうタイプの治療を、なぜドクターが完全にすべての治療をコントロールして取り組む当院で行う必要があるのか?というところから議論になってしまうからです。

しかしこの数年で、美容医療ではな疾患治療分野でのドラッグデリバリーシステムに関しての研究が進み、製薬技術が飛躍的に進歩しています。

その恩恵で薬剤の皮膚から皮下組織への拡散(経皮吸収)についても多くのエビデンスがそろってきています。
何の成分を使うか、という古典的な薬剤の部分でなくて、「その成分を、どのように、どの範囲まで運んでくのか」というところも設計された製剤が続々出てきています。

そのような機能性を持つ薬剤が少しずつ増えてきており、以前では考えにくかったメカニズムで皮膚と皮下組織に働きかけるものが出てきました。

また、薬剤を顔全体に広く導入するには、どうしても水光注射のような機器がまた必要という固定概念があったのですが、そこに関してもいろいろ試行錯誤して、結果、本来のメソセラピー(機器を使わずに、通常のシリンジで針をコントロールして注射する)でも充分対応できる針があることもわかったため、手打ちでのメソセラピーで扱うことにしました。

機器を購入すれば、場所もとられますし、メンテナンスに時間も手間もかかります。スタッフゼロ、狭小クリニックの当院では1つ機器を導入するにも厳選していかないと、置き場所があっという間になくなってしまいます。
また、機器を購入すればその分のコストも治療費に反映させる必要があります。

そういった観点からも、せっかく注射治療を好んで行ってきて手技も出来るんだから、自分でやればいいじゃない、という結論に至りました。

1本の注射で手で注入するメリットは細かく1点ごとの薬剤の注入量をコントロール出来ますから、瞼の治療などギリギリまで細かい治療をすることが可能です。
水光注射よりは若干時間もかかるかもしれませんが、オーダーメイドの治療ができるし、注射手技の技術をさらに磨いていくことにもなります。

デメリットは、機械の方が治療は早くできる事かなと思います。内出血などは、機械でも手打ちのメソセラピーでもそこまで大きく変わらない印象です。

いろいろ検討し、どうすれば一番いい状態で治療を提供できるか結論をつけるのに少し時間がかかりましたが、この1年じっくりリサーチして、とうとう順次導入していく予定です。

最新の薬剤に関しては、薬価がそれなりにかかる治療になりますので、治療費は当院のHIFUやポテンツァの治療に準ずるくらいの治療費の目安になる予定です。
今までの水光注射は安く、他の治療のトッピング的に行う治療の1種になってきましたが、当院で扱う治療は、これも主役に考えての治療です。

使用する薬剤によるのですが、始め2~3回、治療間隔を詰めて治療した後は、6~12カ月間隔を空けられるというタイプの薬剤もあるため、定期的には通えないけど、2か月くらいは集中して通院できる。
まずは集中的に肌の状態を底上げして、次の治療が必要か考えたい。
1回の治療時間に長時間取られずに行っていきたい。
という方には取り組みやすいかと思います。

短期集中の治療は、同じく通院間隔が頻繁ではないHIFUどと組み合わせて長い目でみたアンチエイジングを行いやすいと私は考えています。

治療日同日にいろいろな治療を一気に行うこともコンビネーション治療ですが、10年位前から、美容皮膚科の診療の際は常に半年から1年くらいの期間で患者様の治療計画を考えるようにしています。
中期的な治療計画による治療の組み合わせもコンビネーション治療と考えているからです。その治療項目の中には、ZO SKINのように、日々のスキンケアも積極的な治療の機会にしてしまうものも含まれます。

1種類の治療に固執せず、様々な治療のメリットとデメリットを生かして負担の少ない治療を継続することで、加齢をゆるやかにして長期での肌本来の美しさをキープするコツだと思っているからです。

今回採用する薬剤に関しては、取り寄せが完了した段階でまた改めてご案内します。
針も薬剤も、おそらく8月下旬から9月上旬まで取り寄せにかかるので、到着が待ち遠しいです。

早くやりたいなぁ。。。

上野 美律
銀座たるみクリニック院長。

銀座たるみクリニック
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