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POTENZAダイアモンドチップについて

皆さんこんにちは、めっきり寒くなってきましたね。まぁ10月なのでいつまでも30度近い気温と半袖のままだと秋を感じられませんよね。

さて、今日は当院でも人気が出てきたダイヤモンドチップについて少し、学術的に医学的に説明したいと思います。

ダイヤモンドチップは、HIFUよりも浅めの層にある皮下脂肪と皮膚のひきしめが行えるPOTENZAに新しく追加されたハンドピースです。
POTENZA=ダウンタイムが出るニードルRF
というイメージがあると思いますが、ダイヤモンドチップは、POTENZAで熱源としている高周波を使用するだけで、針ではなく、「面で均一に熱を入れるカートリッジ」です。

以前にあのダイヤモンドチップについて簡単に説明させていただきましたが、本日はダイヤモンドチップの開発の裏付けになった文献を使用しながら説明させていただきたいと思います。

この文献は韓国のGachon Universityのグループが発表した「Combined Treatment of Monopolar and BipolarRadiofrequency Increases Skin Elasticity by Decreasing the Accumulation of Advanced Glycated End Products in Aged Animal Skin」という文献です。

文献には、その文献が掲載される媒体(雑誌)によってインパクトファクターというものさし的なものがあります。
この雑誌は、6点前後という高いインパクトファクターです。
つまり信頼度が高くて信用しても大丈夫そうな雑誌に掲載されています。

さて、前置きはさておき、ここで報告されているのはタイトルにもありますように、意図的に老化させたネズミの皮膚にRFを照射(熱を与える)して28日後の組織がどうなっているかという変化を観察したものでした。
この実験で使用された照射方法は4種類です。

結果この4種類の照射方法で一番コラーゲンとエラスティンを造成できたのはモノポーラ-バイポーラの組み合わせでした。
また、高周波(RF)をモノポーラバイポーラと連続して照射できる技術は、POTENZAの特許技術だそうです。
もうちょっと分かりやすい図だとこうなります。

これは、臨床的には、直後の即時効果と持続効果の両方が狙える画期的な方法です。

表面の温度変化ですが、15.1度の温度上昇が観察されています。

皮膚内部ですが、

このファントム実験によると約6mmの深さまで熱が伝達しています。6mmの深さは、顔の皮膚でいうと皮膚と浅い脂肪層に熱が伝わっているということです。

このようにPotenzaのダイヤモンドチップを用いた治療は、効率よくエネルギーを皮膚と浅い皮下脂肪に送り込む割に、こんなに痛みが出ないのはすごいなということと、こんなに楽して効くのかなという感想でしたが、原理がわかると理解できます。

症例

メーカーさんからもらった症例も載せておきますね。

どちらの2症例も1か月後がピークで、肌のくすみが改善してかなり白く見え、引き締め効果も明確ですね。2か月後をみると軽い後戻りが始まっているように見えますが、いかがでしょうか?

この症例の経過を見ると、3か月に一度治療ができると肌管理にもいいだろうなと思います。

あと、POTENZAは照射速度も早いため、300ショットなら15分程度、500ショットも30分弱で治療可能です。あっという間でいいことだと思うのですが、、、
あまりにも施術の体感が楽であっという間すぎて、実際受けた患者様の感想も
「まったく痛みもなくてこんに短い時間の治療で大丈夫かな?と思ってたんだけど、数日たってきたら肌の調子がいいのよね。」
とおっしゃる方が多いのも納得できます。

経験上、古くからある皮膚科の機器を用いた治療は、おおむね痛い治療のほうが効果も高くダウンタイムもある、という場合が多いと思っています。
しかし、このダイヤモンドチップのように程よく熱を入れると、痛みが出るほどの侵襲を与えた時のように組織を破壊してしまわず、肉眼的な効果は出る。しかし弱すぎれば組織の変化も薄いから、効果が薄くなる。そのため精密に計算された熱エネルギーが与えられる理論で開発された専用の機器で治療する必要がある、という新しい概念になじんでいかないとですね。

HIFUと一番異なるのは、皮膚に作用する熱量は、ダイヤモンドチップの方が大きくなります。そのため、治療直後にぱっと見たときに出る皮膚の変化も楽しめるのが良いなと思っています。

たるみによる毛穴の引き締め効果が安定して出るのは1週間程度かかると思います。しかし血行がよくなることで治療直後からくすみの改善が大きく顔色が明るく見えるのが楽しめるので、本来のダイヤモンドチップの効果である、脂肪層のたるみ改善が完成するまでの間もご満足いただけるところがいいなと思います。

いまのところ、私の患者様には、HIFUと交互に受けていただくのが良いと思っています。
HIFUで深部の脂肪層から筋膜に対して治療を行い、POTENZAで皮膚から浅い脂肪層に治療をすれば、骨より上に乗っている組織全体に治療が行き届きます。
ぜひ、HIFUに満足されている患者様も一度試してみてください。

上野 美律
銀座たるみクリニック院長。

銀座たるみクリニック
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